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June 03, 2010

友人がTwitterで捕まった

友人が逮捕されて、自分も巻き込まれそうになってるんでちょっと相談に乗ってください。

平たく言うと売春なんですけど。友人が売春の斡旋をやっておりまして、暇な主婦から女子高生まで、希望されるお客さまに情報を提供するってのをTwitterを使ってやってたんですよ。これが評判良くって。友人のやることだし、俺もリツイートして手伝ったりしたんですよ。

そんで友人が売春禁止法違反で捕まった後、友人が「リツイートしてたお前も同罪だろ」って言い出したわけですよ。セックスしてお金を儲けたい人がいて、俺の友人がその情報をネットに出して、それを見た人が勝手に自由恋愛して、勝手に金品の授受を行なって、たまたま情報の斡旋をした友人に謝礼を渡してるって構図なわけですけど、その情報をネットに流すってのが犯罪なら、リツイートしたお前(俺ね)も犯罪じゃねえか、とまあこういうわけです。俺は金も受け取ってないし、そんなのが罪になるかって突っぱねてるんですけどね。あ、ちなみに客になったことはあります(笑)。でもまあそれも自由恋愛の範疇ですからね。相手は若いっぽかったけど。みんなやってることでしょ。誰にも迷惑かけてないです。

っていうか、セックスして儲けたい女がいて、金払ってやりたい男がいて、それを紹介したいやつがいて、三者ともにWin-Winでやってるのに、何が犯罪なのか、って気がしませんか? もともとセックスって崇高ですばらしいものだし、できることなら皆で共有すべきことだと思うんですよ。それを結婚みたいな制約の中だけで楽しめるもの、って決め付けてる法律はクソだと思いますね。法律がクソだから守らない。守る必要なんかないんですよ。クソなんですから。セックスは最高でハッピーなものなわけで、それを真面目ぶった年寄りに制約されたりしたくないですね。

セックスは法的に認められた生涯の伴侶だけのものだ、みたいな権利の囲い込みもどうかと思うんですよ。例えば売春してるのが主婦なら、そりゃあ旦那は最初はいい気分じゃないかもしれないけど、主婦だってセックスして若返って綺麗になるかもしれないし、旦那が疲れて相手できないところの埋め草になってるかもしれないし、場合によっちゃ上手になった夜のテクニックで旦那に奉仕してくれるかもしれない。「こんな素晴らしい女と結婚できた旦那はすごいやつだ」って、旦那自身の評価だって上がる。もちろん女の評価も上がる。しかも家計に臨時収入がもたらされる。つまり旦那にとってもプラスがあるってことじゃないですか。犯罪だからダメって蓋してしまうのはあまりにもつまんないことじゃないですか? 旦那によっては権利を侵害されたってわめき散らすかもしれないけど、根源的にはその旦那の為になってると思いますよ。感謝されこそすれ、非難されるなんて有り得ないぐらい。

っていうかみんな多かれ少なかれやってるでしょう? みんなやってることなら悪いことだって悪くないんじゃないかな。俺の判断基準は「みんなやってるから」。俺を罰するよりまず法律の方を先に変えるべき。少なくとも俺だけが責められるいわれはない。俺が犯罪者だったらリツイートした全員を捕まえろって言いたいですよ。そう、俺より悪いことやってる奴いくらでもいるでしょう。俺は皆がハッピーになることやって誰にも迷惑かけてないのに、古い法律からはみ出してるだけで裁かれるなんてまっぴらなんですよ。

個人のやることだから規模も影響も小さいし。組織だってやってたら叩かれるかもしれないですけどね。個人がちょっと売春の斡旋したからって目くじら立てるこたねえだろ、って思う。むしろそうやって抑えつけることは、セックスっていう人間にとってプリミティブに感動できる快楽に対する冒涜である、とすら思う。制約でがんじがらめにして誰かの管理下に置こうと仕組んだって、セックスの素晴らしさに境界なんてないんだから。

ただ、「捕まったのはお前の友人だろ、あいつだけを悪者にしていいのか」って言われるとちょっとためらうんですよね……。彼が一次で俺が二次、彼は金もらってるけど俺はもらってない。だから全然違うって思うんですけど、まぁTwitter上に流れた情報だけ見ればおんなじですもんね。友人は俺がリツイートすることを当たり前だと思ってたし俺もそう思ってた。彼の一次情報と俺の二次情報に、違いがあるのかっていったら全然ない気もする。それに俺は、彼のやっていたハッピーなことに参加したくてやったわけで、そりゃあ違法かもしれないけど、間違ったことはやってないって思ってます。だから友人が捕まるってのは不本意。でも自分が捕まるのは絶対にやだ。

でも同様のことをして「リツイートした自分も共犯者である」って自首するバカなんて世の中にいるのかな? 俺は一銭ももらってないし、この情報に触れた人はみんなハッピーになってるんですよ? 誰も不幸せになってないんですから。少なくとも友人が捕まったからって俺は自首したり罰を望んだりしないです。感情を抜きにして言えば、悪いのは友人であってリツイートした俺ではないから。友人というか……悪いのは俺ら以外の誰かですよ。たぶん。

どうせそのうち法律も改正されると思いますよ。それが誰にとっても幸せなわけだから。それまで待つ必要もないから先んじてやってるだけで。むしろ時代の先駆者として評価してくれてもいいくらい。っつっても俺はそんなこと望んでなくて、単純にセックスという文化が素晴らしいから、素直に周囲の人に知って欲しくてリツイートしてるだけなんですけどね。

まあ実際には売春の斡旋してる友人なんていないし、俺もそんな情報リツイートしてないし、買春したこともないし、売春を悪くないなんて思わないし、上記の話が全体的にウソなんですけど、ここまで書いた俺の話、どう思いました? 皆さんの意見が聞きたいなぁと思って、盛大にノリノリで嘘を書いてみました。

by dk [02:44 AM] [ コラム ]  固定リンク | コメント(3) はてなブックマーク - 友人がTwitterで捕まった




March 15, 2010

金も払ってないくせにと言われたくない(NHK)

2ちゃんねるや2ちゃんねるのスレッドまとめブログが好きな人というのは、だいたい図々しい人、厚顔無恥な人が嫌いなものだ。「盗人猛々しい」的な振る舞いをする人が嫌いなものだ。だから、図々しい人が被害者顔して救済を求めていたりすると知識を総動員してやりこめたい、懲らしめたいと思う。ネットで匿名で発言している人に、そういう人は多い。

そういう人は自分がそれなりに常識的で、「ちゃんとしてる側の人間だ」みたいな顔しているけど、得てしてNHKの受信料を払っていない。受信料を払わないのは「俺はNHKなんて観ないから」という理由にもかかわらず、12月31日には紅白歌合戦のTwitter実況で盛り上がる。ケータイ大喜利のシステム不良に対して「このぬるい感じがNHKだよねー」と腐す。地震があればチャンネルを変えまくってNHKを観て確認し「民放より遅い」と断罪する。受信料を払っていない理由が「NHKなんて観ないから」なのに、だ。

彼らが「図々しい人が嫌い」なのにもかかわらず、「『NHKは観ない』という理由でNHK受信料を支払わないわけだが、たまに観るNHKの番組に対しては文句を言いたいし、言ったところで特に罪悪感に苛まれない」という、その根拠は何なのか。「みんなそう」だからだ。

……。

……と言うような脳内ツッコミを自分の頭の中に芽生えさせてからずっと、俺はNHKの受信料を支払っている。だって「図々しい行為をしてる自分」が嫌なんだもん。誰から糾弾されるわけでもないのに、糾弾される前の理論武装のひとつとして、俺はNHKの受信料を支払い続けている。

受信料を払い続けて思うことは、「NHKの受信料てば、いくらなんでも、余りにも、法外に、2010年の現在で常識的に考えて、絶対何が何でも間違いなく、高額すぎるよ」ってことですよね。

NHKの受信料を支払ってない人たちは知らない情報かもしれないけど、NHKの受信料って2ヶ月で2,690円だ。……全国的に誰も彼もがこの価格かは知らない。少なくとも俺は2ヶ月に一度この金額を支払っている。

2ヶ月で2,690円、高いですよね? 1ヶ月で1,345円支払うコンテンツ、他に何があります? 少なくとも俺個人は1ヶ月に1,345円分、NHKを観ていない。紅白歌合戦も観ないし、オリンピックも観ないし、地震の時も観ない。ケータイ大喜利ですら少なくとも1年以上観ていない。NHKの番組には魅力がないと感じている。1ヶ月に1,345円支払って手に入れるコンテンツが複数あるなら、俺は絶対にNHKを捨て、別のものを選択する。でも、電波を受信して映るテレビを使用してたら、チャンネルを留めるか否かにかかわらず、NHKに受信料を支払わなきゃならない。これが現在のルールだ。

……おっとっと、待ってください。俺は別に、ここであなたがどっかで仕入れてきた知識をお伺いさせていただいて「こうこうこう言う理由で、支払わなくても大丈夫。っていうか合法。絶対勝てる!」みたいな講釈が受けたいわけじゃないです。「○○って言ったらNHKの人、うまく追っ払えましたよ!(自慢)」みたいな情報を必要としているわけじゃありません。そういう情報は全然要らないから大丈夫です。不要です。念のため。

ただ単に、NHKの受信料2ヶ月2,690円と、その支払方法があまりにも2010年度的じゃない、ということが言いたいだけです。NHK側からの目線で言うところの「心無い人以外はちゃんと支払ってくれている」みたいな仕組みで、いつまでも続けるべきでないのは間違いありません。だってNHK受信料に関して言えば、「いろんな法解釈だの実例の知識だのを行使しない、図々しくできていない人に支えられているシステム」なんだから。正直者が馬鹿を見る、をこの大不況の2010年に誰よりも雄弁に教えてくれるのがNHKです。

なぜ民放と同じ方法で成立させられないのかがわからない。ばんばんCMを流せばいいじゃないですか。政党とか省庁とか天下り先の団体とか、NHKで流すのにぴったりの広告主があるでしょう? そこから存分にお金を取って、そのお金で制作すればできるでしょう? できなくっても今よりコスト削減できるでしょう? 完全に想像で言ってますけど、現在の科学技術だったらそれほどお金をかけずに番組制作できるでしょう? 工夫次第でどうとでもなるところを工夫しないで済ませてるところたくさんあるでしょう、NHK。

もう俺、最近ケータイ大喜利ですら観るのやめちゃったくらいにイヤなんです。ムカついてるんです。NHKに。NHKに毎月毎月、観ていない受信料を支払いたくない。お金を取られる代わりにストレスだけ貯めこまなきゃならない毎日が嫌なんです。毎日毎日不愉快なんです、1ヶ月1,345円支払うのが! 不幸せなんです! テレビ置いてるだけで利用しないコンテンツ料金を支払わなきゃならないのが! 馬鹿馬鹿しくて不愉快で、苛々して腹立たしくて病気になりそうなんですよ! 嫌で嫌で嫌で嫌でしょうがないんです! 毎月毎月毎月毎月利用しないコンテンツ料を支払うのが! 嫌なんです! もう気が狂いそうなんですよ腹立たしくて! NHKのおかげで! NHKのお金の取り方のせいで、心の安寧が奪われて毎日が不幸に感じられて仕方が無いのです! 月に! 1,345円あったら! 一体! ほかの! どんな! 面白い! コンテンツが! 享受できるかと考えると! 胸が! 張り裂けそうなんです! 頭にくる! 身震いするほどの怒りが俺の身体を焼き尽くす! NHKは! 俺を不幸にする団体だ!

……と、つい怒りで取り乱してしまったフリをしちゃうぐらいに、NHKの受信料が高額過ぎると思っています。テレビを所有するだけで一方的にこんな契約をしなきゃならないのは理不尽ですよね。でも何かを発言して「受信料も払っていないくせに」とツッコミを食らうのも嫌なんです。

俺の思いつく解決方法なんて、「どう調整してもNHKが絶対に映らない、NHKからの電波を映像に絶対に変換できないテレビ」を作ってもらうことぐらいです。大手電機メーカーは利権の問題で絶対にやってくれないでしょうね。地デジチューナーを開発してくれる小規模メーカーだったら、なんとか可能ではないでしょうか。

by dk [02:45 AM] [ コラム ]  固定リンク | コメント(1) はてなブックマーク - 金も払ってないくせにと言われたくない(NHK)




February 12, 2010

混雑した電車にて、出入り口付近に陣取る人々

毎日毎日通勤の電車に乗っていれば、マナーの悪い人の行動に苛立つことだって少なくない。電車の中で遭遇する、他人による腹の立つ行動は複数あるが、その中でも俺が顕著に怒りを感じる対象は「出入り口付近に陣取る奴」である。

たぶん、多くの人にとっての苛立たしい行動は「お年寄りに席を譲らない」「大声でしゃべる」「携帯電話で話す」「座席に座って足を投げ出す、広げる」「席を詰めない」「背負ったリュックサックを他人にぶつける」「携帯音楽プレイヤーから音が漏れる」「子供が騒いでいるのに素知らぬ顔をする」「乳児幼児を連れているということが何もかもの免罪符になると勘違いして、自分で抱けば済むはずのところをベビーカーに乗せて突入してくる」などだろう。もちろんそれらは迷惑なのだが、「出入り口付近に陣取る」という行動とは全く異なっている部分がある。それは「やっている本人が悪いと気づいているか否か」という点だ。先に列記した行動は既に迷惑行動として語りつくされているし、誰が考えても悪だ。悪なのにいまだにそれらを繰り返しているのは単純に頭の輪あるいい人なだけであり、彼らに対して今さら何か言葉をかける気力もおきない。輪廻転生のサークルからはずれて一刻も早く存在しない存在になってくれることを念じるだけだ。

「出入り口付近に陣取る奴」が多いと、出入り口付近だけが異様に混雑する。座席前のエリアはそれほど混雑しておらず、それこそ吊革の利用は一箇所おき程度だったりするのにもかかわらず、出入り口付近に人が密集していることは多い。おかげで誰にとっても電車から降りづらく、乗りづらい状況が発生する。しかも密集した中に立ちながら、密着する他人に腹を立てたりしている。自分が出入り口付近に陣取っているにもかかわらず、だ。座席前エリアで他人と密着しなければならない確率は出入り口付近と比べて低いことは自明である。

「出入り口付近に陣取る奴」は自分の行動が迷惑であることに気づいていない。むしろその他のマナーの悪い人間に苛立っていて、「自分はこんなにちゃんとしているのに、躾のなっていない人間が多くて被害を被っている」ぐらいのことを考えている。駅のフォームや車内の放送であれほど「入口の付近には立ち止まらず、車内中程までお進みください」と連呼しているにもかかわらず、だ。迷惑な行動としてあれほどまでに繰り返されている警告を無視して、なおかつ「私は常識人、マナーに関して私は被害者」という顔をしていることが信じられない。

「出入り口付近に陣取る奴」が出入り口付近に陣取る理由は、奥へ行きづらいこと、奥へ行ってしまったら降りづらいことの二点だろう。もしかしたら「座席と座席の間のエリアよりも面積が広いこと」もあるかもしれない。私はそれほど長く乗っているわけではないから、車内の一番奥には行かずに出入り口付近に居たいと思うのだ。周囲の人間よりも自分の方が先に下りるからという理由を頭に浮かべた時に、周囲の人間がどこで降りるのかという情報を全く持っていないことに気がついていない。「私は他の人と比較してそんなに長く乗らないから」という根拠にまったく根拠がないなんて考えもしないのだ。その程度の判断基準だ。

車内で過ごす際、人はどんなことを希望するだろうか。「座りたい」を除けば、まず「密着したくない」「ぶつかりたくない」という2点が挙げられるだろう。まず「密着したくない」というのは当然誰にもある。人間はパーソナルスペースというものを持っていて、誰もが自分の周囲の空間を保ちたいと思っている。超満員の電車の中で発狂せずに我慢できるのは人間だけ、なんていう話を聞いたことがあるが、相当な忍耐力が必要な所業である。「ぶつかりたくない」というのも当然だろう、他人にぶつかれば相手に迷惑をかけて恨まれるし、他人にぶつかられれば痛い思いをすることになる。

乗車率の高くない状態の電車を想像して欲しい。座席はほぼ埋まっている。まず電車に乗り込んで、出入り口付近に立つ奴。これがまず悪い。彼らの頭に筆頭に浮かんでいるのは「あんまり奥に行ったら降りづらくなる」だ。彼らが諸悪の根源なのだが、しかし気持ちが全くわからないわけでもない。自分が座席に座っている時、立っている人がほとんどいない状態だったら、自分の前に立って吊革につかまる者に対して「なんで俺の前に来るんだよ、他の場所に立てよ」と思うことはあるだろうから。自分がそう思ったことがあるなら、そう思われたくないばっかりに座席前エリア以外に立ちたくなる気持ちもわかる。少しわかる。
次の駅に着き、別の客が乗ってくる。今乗ってきた客は、既に出入り口付近に陣取っている客の背中を通り抜けて車内の奥に行こうとはせず、既に陣取っている人と人の間に立とうとする。なぜか。他人にぶつかりたくないからだ。既に陣取っている人の後ろを通ろうとすれば、声をかけても少しは他人に触らざるを得ない。座席前エリアに余裕があることがわかっているにもかかわらず、既に陣取っている人にぶつかるのが嫌でその場にとどまってしまう。今いる位置のうち、ぎりぎり周囲に空間が得られる場所を探そうとする。「密着したくない」よりも「ぶつかりたくない」を優先させた結果だ。そして「ああ、他人と密着するのは嫌なのになぁ」と思いながら我慢の時間を過ごすことになる。

「密着したくない」と思いながら密着に近い状態で過ごす時間は長い。勇気を出して既に陣取っている人の後を通り、他人にぶつかってしまうのは一瞬で済む。にもかかわらずその場にとどまってしまうのが愚かな行動である、と言っているのだ。その一瞬を嫌がることでその場にとどまり、自分も周囲もストレスの強い時間を長く過ごす。さらには「まあ自分もそんなに長く乗らないし(すぐ降りるし)」というわけのわからない理由で自分を誤魔化そうとする。ひたすら事勿れ主義としか言いようがない。

根本的なことを言えば、誰も出入り口付近に陣取らず、奥へ奥へと入っていけば乗客の満足度の平均は確実に上がる。他人とぶつかりながら自分だけが奥へ行こうとする必要もない。少し考えればそれがわかるのに、それができない。かといって「すみません」の一声をかけて既に陣取っている人の後ろをすり抜けることもしない。

ひとつの考え方を紹介しよう。
自分が車内に立ったら、自分を基準にして出入り口側と車内奥側、両側を見る。自分と他人(あるいは車内奥の車両連結部)との空間距離を測る。出入り口側よりも車内奥側の方が空間が空いているならば、あなたは車内奥側に少し移動すべきだ。出入り口側に立っている人と、車内奥側に立っている人の、ちょうど真ん中にあなたは立つべきである。自分を基準にして、車内奥側に立っている人よりも、出入り口側に立っている人があなたの位置から近いならば、あなたは愚かだ。
この考え方を持てば、車内で過ごす時間のストレスは減り、車内にいる乗客の満足度の平均は確実にあがる。

そんなに長く乗るつもりもないのに、車内奥まで行ったら降りる時に面倒だし、周囲の人との摩擦も迷惑をかけるのではないかと思っているならば、その心配は要らない。人は、他人が降りることについては歓迎だからだ。自分のそばの人が降りれば自分のパーソナルスペースは増える。しかも、降りようとする人の動きに抗うことで万が一その他人が降りられずにその場に残ってしまったら、次の駅まで気まずいのは自分である。だから人は降りる他人の動きには必ず協力する。

電車の中にマナーの悪い人は多く苛立たしい。だが他人をマナーの悪い人間であると見下して、自分のしている迷惑な行動に気づかないのは愚かなことだ。根拠のない理屈にしがみついてストレスの強い時間を我慢するのではなく、皆がもう少し気持ちよくすごせるように頭を使うべきではないか。悪いのはマナー意識の低い他人ではなく、常識人である自分なのではないかと一度疑ってみて欲しい。

ちなみに俺が「出入り口付近に陣取る奴」としている中に、座席の真横のスペースに立つ者1名ずつは含まれない。理由は特に邪魔ではないからだ。

by dk [02:23 AM] [ コラム ]  固定リンク | コメント(0) はてなブックマーク - 混雑した電車にて、出入り口付近に陣取る人々




August 02, 2009

もっと麻薬を嫌おうよ

 もっともっと麻薬ってものを忌み嫌って良いと思うんです。知られてしまったら「人間それやったら本当におしまいだよね、救いようがないよね」「そんな人とは一生絶対にわかりあえないよね」って言うぐらいの禁忌になればいい。報道聞いてぎょっとしちゃうような、人間だったら絶対に手を出してはいけない罪になればいい。一般的な感覚の人に尋ねた時に、不謹慎にも「こういう人は本当に死刑でいいと思うよ」みたいな発言が出ちゃうような、そういうランクの罪と同じように扱われる悪いことになればいいと思います。一度麻薬に手を染めた人が人前に出るなんて有り得ない、テレビでの芸能活動に復帰するなんて考える余地もないレベルで許されない、そのぐらいの扱いになればいいと思います。

 そうしたら少しは根絶に近づくんじゃないかって思うから。今の日本の、麻薬で捕まっちゃった人に対する「あーあ、手ぇ出しちゃったねー」「見つかっちゃったかー」でそれなりに納得しちゃうような、ほとぼりがさめるまでは表立った活動しない程度でハイOKみたいな、そういう感覚の人が減りますように。いなくなりますように。

 なんというか、あの見下した感覚が嫌なんです。自分は手を出さない、自分は中毒になったりしないっていうことを前提に、その位置から、手を出してしまった心の弱い人を見下す感じが嫌いなんです。ひどい環境にいる人たちが麻薬漬けになってるのを、抵抗できなかったんだね、弱かったんだね(俺はそんなバカなことしないけどね)って感じで切り離しちゃう感じが不愉快なんです。彼らが麻薬に手を出すのは、そしていつまでも蔓延しているのは、見下してる側の人間の心に「手を出すのは我々と違う低い世界の人たちだから」みたいな溝があるから、という気がしてならないんです。

 麻薬ってのはお金を生みますよね。麻薬生産専用みたいに扱われてる国があって、麻薬を生産することを生業にしてる人たちがいる。その国にはやっぱり麻薬が蔓延していて子供から大人まで麻薬でたくさんの人が死んでる。そうなる理由は、それで儲ける国があって、それで儲ける人がいるからですよね。本当に一部の、世界を動かしてるレベルの権力者が儲けるために、麻薬は生産され続ける。何百年も変わらない歴史です。俺らの日々の生活からいくとどうしても「麻薬、暴力団、悪徳金融……」みたいな貧困なイメージにつながりがちだけれけども、麻薬の問題ってのはたぶん、そんなちっぽけな場所にはないと思うんです。一握りの強大な力を持つ人たちがさらに甘い汁を吸うために、何百万何千万人って弱い人たちが犠牲になる、そのもっとも顕著な例が麻薬だと思うんです。

 麻薬生産国を動かすような一握りの人間たちにとって、麻薬に手を染める人たちなんて究極に見下す対象で、彼らのことを人間だなんて全然思ってない。自分のさらなる利益のために弱い人たちが死んでいくことに罪の意識がない。この見下しの構造が、俺らの心の中にある見下しと、根本的にはあまり変わらない気がするんですよね。「中毒になろうが死んでしまおうが関係ない」って。

 誤解を恐れずに極端なことを言い方するならば、他人事として麻薬を認めることは遠くの国の戦争を認めることと同じだよ。他人事の世界の麻薬を憎まないことは、他人事の世界で弱い立場の人が殺されていくことを憎まないことだよ。立場や心の弱い人たちを見下して、その命を踏みにじって生きているってことだよ。片棒かついでるのと同じことだよ。

 「未成年のタバコや飲酒の延長線上的な、ロックでアウトローな世界の象徴としての麻薬」みたいな低俗で貧困なイメージの世界からいつまでも抜け出さず成長せず、「キメるなら周囲に迷惑かけないよーにね!」みたいな無責任なことを言う人が嫌いです。麻薬を使用した環境で作られた音楽作品が好きだからといって、「NO MUSIC,NO LIFE!」という言葉を表層のまま受け取って、「(自分が聴いて楽しむために)通常では考えられない振り切れた音楽作品がこれからも作られるなら麻薬も一部、アリなんじゃないの」とかいう無責任な発言と、麻薬のおかげで死んでいく子供たちとを結び付けない人が嫌いです。

 もっと麻薬を嫌おうよ。麻薬で不幸になってく人たちの存在で利益を得る人たちに、ほんの少しでも協力するのをやめましょうよ。手に届く範囲に不幸になった人がいないからってたいして考えることもせず、麻薬を許容することを不良っぽくて格好良いことみたいに表現するのよそうよ。自分の心の中の見下しに自覚的になって、その原因となるものを根絶しようよ。もっともっともっともっと麻薬を嫌って、「心の弱い人が手を染めたら抜け出せない、人間としての幸せを謳歌できないようにさせてしまう罪深い代物であるところの麻薬」を嫌って、この世界から遠ざけていきましょうよ。

 偉そうなこと言って俺は実際に動いたりしないんです。麻薬撲滅の為のボランティアに参加したり私財をなげうったりしません。涼しい部屋で、パソコンに向かって文章をこねくり回してるだけです。でも、みんなに投げかけることで読んだ人がもっと麻薬を嫌いになって、麻薬遊びをするなんてことが今よりもっとずっと考えられない世界に近づいて、そんで俺の嫌いなものが少しでも縮小すればいいと思ってるんです。そんな世界を待ち望んでいるんです。

 もっと麻薬を嫌おうよ。見下して線引きするのやめましょうよ。

by dk [02:14 AM] [ コラム ]  固定リンク | コメント(3) はてなブックマーク - もっと麻薬を嫌おうよ




July 21, 2009

「このミステリーがすごい! リスト」更新しました

 昨年末に発売された宝島社「このミステリーがすごい!2009年度版」の情報を含めて、このミスリストを更新しました。「このミス2009」が発売になってから半年、営業妨害にならない良い時期かと思いますが、俺も毎年買ってる良いムックだと思うので見かけたら購入しましょう!(笑)
 
http://replica-love.jp/konomys/

 このURLをご自分のメールに送って、本屋の中で携帯電話から閲覧していただくと便利だと思います。出版社順に並んでる本屋さん、作家順に並んでる古本屋さん、どちらにも対応してます。

 自分でも使ってますけど便利ですよ。古本屋にパッと入ってとりあえずハズレなしでミステリー買いたいって時に絶対便利。買う気まんまんだった本がなくて困ってる時とか。いやホントに。

 ちなみにこの文章自体2006年に書いたものの使い回しですいません。